気まぐれにお金のことを考えるブログ

30代で2児の親がお金(特に投資)のことを考えて、整理するためのブログです。物書きの練習も兼ねているため、全く違うことも投稿します。

ウルトラマンブレーザー第18話「そびえ立つ恐怖」感想

今回も非常に濃密な回でした。

しっかりまとめないと前回のようにダラダラ長引いちゃう、でもいろいろ残しておきたい!

 

ストーリー1:ヒルマ家の試練

妻に詰められるゲント隊長

家族が登場し施設課所属と偽っていることが判明した9話から視聴者が不安に思っていた問題が、いよいよ噴出。

夜遅くて待ってた息子が先に寝ちゃった、はまだ仕方ないが、息子からのプレゼントをリビングに置きっ放しは、ゲントさんやっちゃいましたね。

しかも「ジュンが学校で作ったやつだろ」と忘れてませんよアピールするも「あなたへプレゼントしたのに」と言われてしまう始末。

今回のサトコさんの問い詰めや反応の数々、人によっては本気で怖くなったらしいが、同じ子を持つ母親としてはもう共感しかなかった。

寧ろ、もう少し言いすぎて夫婦間の関係が悪化したりせず、仕事に最大限の理解を示していて、できた奥さんだなと感心した。

あくまで昼ドラではなく子供をメインターゲットとした特撮ドラマだしね。

 

ゲント隊長もしっかり気にしていて、業務ではいくら圧力がかかっても自身の首に自信を見せていたのに、奥さんからの連絡には仕事で見せないような弱った表情を見せる。

ちゃんと早く帰る気持ちもあるものの、怪獣はそれを許してくれない。

いつ何が起こるか分からない対応業務は、本当に家族をヤキモキさせるな。

 

少しつまらなそうにタブレットをいじっていたジュンくんが、パパが早く帰ってくるかもと聞いて興味なさそうにしつつも笑みが零れているところ、最高に少年らしい素直さが出ていて好き。

 

問題解決となったのか

平時はマスクありでも(顔の大部分が隠れていても)取材NGを通していたゲント隊長。

流石に避難誘導中に一々注意せず、逆に被災者のTVクルーは意地でもカメラを回し続けたために、スクープとしてTVに仕事風景が映り、家族バレとなった。

やはりまだ、ゲント本人が自ら隠し事をばらすことはしなかったな。

普段から身に着けているわけではないが、今回都合よくジュンからのプレゼントの腕輪もTVに映って、多少は遅々として面目躍如したという感じか。

その後落ち合ったときに、真っ先に腕輪を確認して嬉しそうなジュンくんが最高にかわいい。

なおも施設課の仕事と通そうとするゲント隊長の言葉を遮ったあたり、サトコさんも薄々気が付いているんだろうな。

そのうえで、隠すのは仕方がないけど「あんまり無茶はしない」と約束させるに留まるサトコさんは理想的な配偶者なんだろうな。

ゲント隊長に限っては、その約束は守れそうにないのが辛いわあ。

 

あと、エミさんに子供からのプレゼントのことを話さず言葉を濁したり、救助の映像を見せられてもなお仕事内容を正しく伝えなかったり。

まさにコミュニケーション不足。

そういうところだぞ、ヒルマゲント隊長!

 

エミさんの心境やいかに

V99案件の進捗報告後、ゲント隊長を『いろんな意味で』心配するエミさん。

ゲント隊長には家族がいるし小さい子供もいる、変な綱渡りは部下としても(研究熱心だった父親の)元子どもとしても控えてほしいなという気持ちもあるのかなと感じた。

一方で、イルーゴ調査続行の判断も現場としては妥当だし、自分に自由に調査する許可をくれるのは助かるし、ゲント隊長に綱渡りさせている張本人だからあまり強くも言えない。

肝心のゲント隊長は、当初は仕事についてだと受け取り強気に出ていたが、スマホのメッセージ確認から急に子供のプレゼントを身に着けだすという、いつもは見せない弱さ・普通さがにじみ出る。

家族の前ではどこにでもいるお父さんなんだなと思ったからか、エミさんは言葉少ないながらもお父さんとしての姿を応援してくれる。いい関係だ。

 

西崎との接触が上手くいかず落ち込んでいたところに、街頭モニターからSKaRDの活躍が報じられる。

ここのエミさんは、SKaRDの活躍に反応したのかゲント隊長に反応したのか、微笑みをみせる。

エミさんの賢さならあの映像で、ゲント隊長の仕事のことが家族に伝わる未来が見えたのかもしれない。

 

ストーリー2:V99案件

第66実験施設爆発事故の生存者

新たな登場人物・西崎勉。3年前の事故の生存者で、エミさんの父親の同級生、事故後仕事をやめ行方不明だったが居場所を特定。

しかし行方不明でもドバシユウには把握されていたのか、エミさんが接触したとの報告にドバシユウはここまで来たか的な反応。

一応、接触前に調査結果の報告と見覚えかあるかの確認をゲント隊長にしているのが、報連相をしっかりしていてエミさんの優秀さを感じる。

ゲント隊長からは残念ながら情報得られず、接触してみた西崎さんも明確に避けるような行動をみせる。

 

エミさんを見ても逃げず、「蒼辺」の言葉で避けようとし、「父はまだ生きているか」の質問で一瞬立ち止まる。

つまり、エミさんをみて蒼辺樹を連想しなかったが蒼辺樹がらみのことは避けようとし、でも事件の顛末を知らない娘さんに心を揺さぶられたと見える。

そして事実、一度はエミさんを振り切って立ち去ったにもかかわらず、戻ってきてくれた。

恐らく、父の詳細をあまりに知らないエミさんに同情したのではないだろうか。

以下完全に憶測だが、爆発事故後何も語らず去った西崎の情報はドバシユウも欲していて、今回『蒼辺の娘』を利用して情報を引き出そうとしているのではないだろうか。

きっと爆発事故につながる実験の詳細はやブレーザーに繋がるものは次週もそこまで語られないだろうが、どんな事実がエミさんと視聴者に待っているのか、とっても楽しみ。

 

とりあえずエミさんはネカフェでハッキングするのはやめてあげてください(笑)

 

SKaRDをV99案件から遠ざけた人

ハルノ参謀長の意思なのか、もっと別のところの指示なのか不明だが、現状明確にV99案件をSKaRDに受け持たせないようにしている権力者がいるみたい。

普通に考えたら、今回の怪獣なんてまさに専門的な分析&対策が光る事案でSKaRDを閉め出すメリット皆無。

事実、ヤスノブ&テルアキの理系コンビがゲバルガ掃討作戦の時のように、効果的な対応策(アースガロン空気清浄機)を出したし。

対応策までたどり着いたのも、ゲント隊長が独断で調査の続行を指示していたからだし。

ゲント隊長の懸念通り(?人命救助優先で独自判断の可能性もあるけど)防衛隊の作戦失敗でSKaRD=現場に仕事が落ちてきたし。

個人的には今回の判断は、エミさんにV99を調べられたくないハルノ参謀長が口実を作らせないために遠ざけたのかなと考えている。

ただそれでは、エミさんがゲント隊長に報告していた防衛隊内のピリついた対応を説明しきれていない気もするので、早く事の真相が知りたい。

 

どこまでSKaRD内で共有しているのか

誰の判断か分からないが、ハルノ参謀長SKaRDCPに来たのに席を外していたエミさん。

そして独自調査の進捗をゲント隊長にだけ報告する。

V99案件に強固なセキュリティと情報統制が入っているための対応と予測はつくが、少人数のSKaRD内で更に秘密を作るのは今後にどう影響していくのか。

その対応は本当にテルアキさんたちを守ることにつながるのか。

はたまた見えないところで情報共有しているのか……でもそれならあんな描写にならないよなぁ。

 

ということで、V99案件は次週に持ち越し。

 

ストーリー3:汚染獣イルーゴ

新型コロナウイルス光化学スモッグ

ある日突然、音もなく表れて見えないガスで人々の生活を脅かすイルーゴ。

予告の時から明確だったが、やはり時代としてマスクだらけの街中=新型コロナウイルス感染症対策を彷彿とさせる。

そして終盤、ジュンくんたち子どもがまたマスク無しで駆け回る=コロナ明けの現在を示しており、より一層現在の状況とリンクする。

制作サイドは間違いなく、この絵面を描きたかったんだなと。

 

ただ、そのための仕掛けであるイルーゴガスの設定には、理系としてがっつりイチャモンつけさせてもらう!

街中の人たちは普通のマスクで、帰宅するゲント隊長は防毒マスクで対策しているが、これはかなり気になる!

ウイルスなのか、ガス(気体)なのか、これは対策の方向性として大変な差を生じるぞ!

  ウィルス ガス
新型コロナ ×
光化学スモッグ ×
市販マスクの防御性能 △~○ ×
防毒マスク
※適切な吸収缶を使用
△~×

アースガロン

空気清浄機

適切なフィルターなら
適切な吸収缶を
うまく組み合わせれば
チルソナイトソード
プラズマクラスター
基本原理としては
×
組成によっては
悪化させる可能性も

つまり、説明の随所にウィルスに該当する部分とガスに該当する部分がごちゃませに入っている。

まあ、こんなのはただの上げ足取りで、ウルトラマンブレーザーという作品の根幹に大きな作用はしないんですけどね。

寧ろ、特定のものを示唆しないためにワザとやってる可能性もあるけどね。

どーしても気になってしまった、理系の性です。

 

原初地球の環境とイルーゴガス

テルアキ&ヤスノブの解析によると、光化学スモッグの主要素と同じく、イルーゴガスも硫黄酸化物や硫酸塩で構成されているとのこと。

また、従来環境下では弱体化しているらしい。

つまり硫黄を多く含んだ気体で大気を汚染し、酸素環境下では活動が鈍るということ。

こう聞くと、イルーゴは所謂、原初地球の環境を好む生物であると考察できる。

シアノバクテリアが増えて地球の酸素濃度が数十%になる前の、火山の熱やマグマ由来のもので生物が生きていた時代の環境が、近いのではないかと。

 

もしかしてV99は、現在の地球とは異なる環境で文明を持つほど発達した生命なのか!?

……ちょっと飛躍しすぎかな。

でも、バザンガで物理的を壊し、ゲバルガで電気的に壊し、イルーゴで環境を変えにきているともとれるので、もしかしたらV99による一種のテラフォーミングが行われようとしているのかもしれない。

 

バザンガとの関係

サードウェーブ?セカンドウェーブの続き?

いつから地中に居たのかも謎なら、なぜ急にイルーゴから色違いバザンガに変化したのかも謎。

しかも、ブレーザー&アースガロンに撃退されたはずがまだ地中から出てくるようだし、次回予告では巨大な色違いバザンガが出てくるし。

どうなってるの!?

 

ということで、この件も次週へ持ち越し。

 

防衛隊&SKaRDの活躍と報道

初・撃・破!

前回のブレーザー援護の判断もそうだったけど、存外さらっと来ましたね。

アースガロン単独での怪獣撃破!本当にめでたい!

ここまで引っ張ってくれたからこそ、嬉しさもひとしおです。

ブレーザーが腕を嚙まれて痛がるのとは対照的に、腕を食わせたうえでアースガンを打ちまくるのはロボットらしさが強く出ていていい差別化だった。

イルーゴへの攻撃のために、テイルVLSを自分に向けて撃つのも、痛覚の無いロボットならではいい。

 

SKaRD→ブレーザーへの作戦提案

前回のブレーザー援護の判断もそうだったけど、存外さらっと来ましたね(二度目。)

しかも立案者がアーくんというのが面白い。

アースガロンは明確に揺さぶられたり離脱できなかったりでピンチなのに、アーくんの声が緊張感がないほど全く変わらないのが、ロボットらしくていい。

AIというと従来のアナウンスとの差別化もあってか感情表現を入れがちだけど、アーくんはアースガロンの操縦系システムと直接接続していないみたいだし、焦る状況でこそ落ち着いた声で状況報告するように設計されているのかなと推測した。

言葉少ないアーくんからの提案に、素早く意図をくみ取るテルアキ&ヤスノブ。

空気清浄化方法の思案の際に検討していたからかもしれないけど、察しが良すぎる、賢い。

 

そして初めて、人間側からウルトラマンブレーザーへの会話がなされた。

ガヴァドン回でブレーザーに人間の言葉は通じていないと感じていたが、アースガロンの外部スピーカーでの呼びかけには内容を理解した行動で返していたので、単純に声量が足りなかったのかもしれない。

もしくは、穿った見方になるが、ブレーザーとゲント隊長の融合が進んだことで人間の言葉を理解できるようになったのかもしれない。

 

変身シーケンス

めっちゃ細かいことだけど、今回ゲント隊長の変身、撮影素材の問題か映像を止めていましたね。

正確には、ストーンをセットした後のバーサライタが光るところで映像が止まっていたなと。

素早く変身しすぎたのか、毎回必ずバーサライタの光る演出をしっかり見せないといけない契約なのか、尺合わせか。細かいところはわからないけどありそうであまり見られない編集がされていたように感じたので、残すことにする。

 

防衛隊の作戦

『地面から生えてるんだから切り倒せば良いっしょ!ガスは口ふさげばOK!』みたいな脳筋作戦を実行した防衛隊。

SKaRDはTV報道から情報を得ている様子で、待機といいつつ情報すら降りてきていない、徹底的に本件から距離を取らせようとしている。

しかしこの作戦、ガス発生器官の場所特定とか、体内の状況(どの程度ガスで満たされているか)とか、確認したうえでの作戦だったのか疑問しか残らない。

ただ、作戦に参加した特殊車両&機体がウルトラマンガイアのXIGを元ネタにしていたのはファンにはうれしいサプライズでした。

GUARD Aerial Base PR Section (unofficial)/広報部(非公式) on X: "XIG Special Disaster Response Rescue Vehicle Seagull-Fantop 災害救助用特殊自動車 シーガル・ファントップ GGF Self-Propelled Laser Cannon 自走レーザー砲 #ウルトラマンブレーザー #ウルトラマンガイア https://t.co/MPqdVVsfOo" / X (twitter.com)

Yoshiyuki on X: "#ウルトラマンブレーザー 久しぶりじゃないか、ノーマルファイター https://t.co/5ItwMRZQuk" / X (twitter.com)

 

防衛隊の活躍と報道

特別総集編でTVクルーが言っていたように防衛隊は必要に応じて報道規制をしているし、第一話のように安全な場所からの報道になるよう気を付けている。

しかし今回は、TKBのカメラの真上に特殊車両が投げ出され、危険な状況となった。

これは、報道が近すぎたのか、イルーゴがほぼ移動しないことから防衛隊が近接撮影を許可したのか、番組には映らないだろうがこっそり問題になっていそう。

 

被災してもカメラを止めない、報道者の鑑。

ただ、ほぼカメラの真上に特殊車両が落ちてきたけど、よく無事だったな。

特殊車両の乗員も、推定40m以上の高さからの落下でよく五体満足だったな。