ウルトラマンブレーザー第4話「エミ、かく戦えり」感想
今更ながら、遡って第4話の感想。
初見時の印象を中心に残します。
エミさん有能
冒頭から謎の会社の社長と秘書の会話から始まったーと思いきや、秘書=エミさんやないの!?
ということで、趣味のコスプレを生かした潜入作戦を中心とした、エミさん回。
エミさんの有能さを強く印象付ける回だった。
花言葉は苦手なので深堀りしないが、そつなく素敵な花を用意して社長室に飾ったりゲント隊長に送ったり、気配り抜群。
情報収集もチャチャっとこなすし、恐らく通常時は社長付きSPの追跡をちゃんと振り切って隊長と落ち合うし、効率的に情報交換するし、もう優秀です。
おまけに格闘戦もいけるとか、どこに欠点があるんですかこの人!
地頭が良すぎて友達が少ないとか??
とはいえ、ゲント隊長もチャチャっと曽根崎社長の消された経歴を掴んでいるので、情報収集だけならゲント隊長も結構出来る男なのかも。
レヴィーラ、やっぱり気持ち悪い
人工クリオネと隕石に付着していた細胞を合体させて出来たという怪獣。
不定形、というのも気持ち悪い要素だが、なんといってもその口が開いたところが、もう、キモイ!!
実物のクリオネも、捕食が結構グロテスクで有名だし順当な進化なのだが、きついよう。
ウルトラマンを食べようとする所とかもう、鳥肌立った。。。
どんな大きさで隕石に付着していたのか分からないが、防衛隊機密資料の画像はたぶん、人口クリオネと合体する前の姿だよね。
顔がほぼ口で、結構食欲が大きそう。
尻尾も長くて結構怪獣っぽいのが、逆に意外。
人間のエゴによる怪獣
この怪獣自体も白ベースで印象的なのだが、存在感として全く負けてないのが、今回の黒幕=曽根崎社長。
元防衛隊化学部所属の人間で、18年前(多分2005年ごろ)機密資料とレヴィーラの元となる細胞を持って、すべての経歴を消して化学企業へ。
何より、一日に30分、瞑想という名の自己啓発音楽時間を設けるというのがなかなか癖強い。
この音楽がまた、ねえ。耳に残るぐらいノリノリで「最高オレオレ!」とか自分持ち上げソングで。
自己評価低い私のような人間には、逆にああいう音楽が必要なのかも……?
そして醜悪さの極致が後半の、大量に培養されたレヴィーラ。
日本支部で恩を売って、特効薬をバンバン使わせて、レヴィーラに耐性ができたら日本を見捨てる(!)
そして新たなレヴィーラを他の地域に出現させ、その地域対応の地球防衛隊にまた恩と特効薬を売る。
永遠に尊敬が集まり続ける理想のシステムとのことだが、どう考えても地球終了です。
そのころには自分が神のように崇められながら死ぬから、後のことはどうでもよかったのかな?
大変にはた迷惑な人間でした。
こういった人物、ウルトラシリーズには度々出てきますが、久々に醜悪でしたね。
そしてウルトラマンブレーザーという作品が、ウルトラシリーズらしさをしっかり描くと宣言した回でもあったように感じた。
ブレーザーの最後の壁は、人間なのかもしれない。
「俺が行く」なゲント隊長
しっかり情報収集した上とはいえ、怪獣対応について一任されているの名のもと、上にお伺いを立てずに囮作戦したり、エミさんとの申し合わせを破棄して俺の想定で動いたり。
分かりやすく「俺が行く」と口に出す場面は少ないながらも、行動はもう「俺が行く」そのもの。
もっと子供に分かりやすく、決め台詞のように言いまくるのかと思ってましたが、どうやら行動で分からせていくタイプのようです。
防衛隊の闇
V99とは?
そしてV99=防衛隊の機密資料と見抜くエミさんとはいったい何者なのか。
元々、情報部の人間ということも分かっているし、諜報活動得意と言っているし、ただの資料集め要因としてSKaRDにいるわけがない。
やはり、ブレーザーの情報集め、ひいては(恐らく)ブレーザーとの関連性最有力候補のゲント隊長の監視を裏の任務にしていそうだよなあ。
一方で、17歳からこの世界(情報部員という意味?)にいて、偶然は信じないし人間裏は真っ黒だと考えているらしい。
裏の任務の更に奥に、独自の考えがあったりするのかも??