ウルトラマンブレーザー第6話「侵略のオーロラ」感想
後追いながら第六話の感想を。 大体、初見~次回放送までに感じたことを残します。
とはいえ、確かウルトラセブンでの初登場以来55年ぶりの本編登場で、もうほぼ新規みたいな見慣れなさがある。
ウルトラマンブレーザーは本当に、これまでのニュージェネ世界観とは一線を画した作品だよなあ。
便利屋・ヤスノブ隊員
副隊長曰く、頼られると断れないタイプ。
まあ確かに外れクジ引かされがち感あるけど、普通の人はアースガロンなんて前代未聞(ブレーザー世界において)なもの作らない。
腕時計にジャミング機能なんて気軽にできる改造のレベルを超えてるし、しかも外見上は大きさも厚みも変わってなさそうだし、どうなってるのよこのメカニック。
……腕時計にジャミング機能って、どんな時に使うんでしょうね?
エミさんが今後諜報活動するときに、役立つ場面が来るのかなぁ?
アンリさんの、「急ぎじゃないんですけど、早めで」というお願い、すっごくリアル。
というか私自身も使うことある(笑)気を付けよう。
ゲント隊長もPCのメンテナンスをお願いしてた。
一つ一つは簡単でも、塵も積もれば山となる。
ヤスノブさんに負担が集中したこと、現実でもあるあるな感じが絶妙でうまい脚本だった。
メカとヤスノブ隊員
ということで、今回はヤスノブのメイン回。
ヤスノブのメカ愛が存分に描かれていた。
多分、あの築年数経ってそうなアパートに今も住んでいる理由の一つが、くるることコインランドリーの乾燥機くんなんだろう。
(命のかかる仕事なのに安アパートにしか住めない安月給、とは考えたくないな)
あだ名はまだしも、あの赤ちゃん言葉はちょっとキツイよなあ、ゲント隊長も絶妙なタイミングでトマトを落とすものよ。
あの感じ、多分お気に入りの洗濯機もあって、そっちにもあだ名付けていそう。
くるるへの熱い思いを語ることで、負の感情で動くはずのくるるの協力を引き出す。
そして、謎のワープに飛び込む。
あれ、本作主人公ヤスノブさん!?ってぐらいウルトラシリーズの主人公ムーブしてました。
「主人公のワープを隊長が目撃する」とか、絶対過去作でありそうな状況。
しかも、単身敵の基地に乗り込むし。
年齢も相まって、従来作品なら主人公だなあという感想を強く持ちました。
アースガロンはSKaRDMOPを捕まえて、フリフリ。
そして口からアースファイアを出すと思いきや、中断して車ごとポイ。
普通の車はこれでここで壊れますが、さすがヤスノブ改造済みの車、なんかちゃんと着地して搭乗者も全員概ね無事。
ここ、流石にヤスノブの大切な仲間は打てなかったという解釈であってるのかなぁ。
最後は無事、アースガロンに気持ちが届いて九死に一生を得る。
ゲント隊長と二人でくるるを労う場面、表面上は気持ち通じ合ってるか自信ないと言っていたが、あれを「助けてくれた」と表現しているあたり、本当に信頼しているんだなというのがひしひしと伝わる。
ちなみに、ヤスノブさん筋肉凄い。
一般人役の田口監督(笑)も驚くほど。
調べてみると、演者の梶原颯さん、コンテストで優勝したりSASUKEの3rdステージ行っちゃうようなガチの見せ筋肉の持ち主なのね。
今回のメインメンバー、本当に動ける人揃いだわあ。
是非、人間サイズの宇宙人も来て、がっつり殺陣を見せてほしい。
カナン星人・ハービー
空にオーロラが現れたり、車や飛行機が変な動きをしたり。
実はカナン星人がオーロラ光線のテストをしていたのでした。
作中明言されていないけど、ゲント隊長が景色を見ただけでアースガロンの行く先を袖ヶ咲海岸方面と言い当てられたということは、車や飛行機の事故は袖ヶ咲海岸で頻発していた?
アースガロンに目を付けるとはなかなかいい着眼点だが(ウルトラセブンでも似た対応だったらしいのでオマージュですね)、その性能を100%発揮させるにはヤスノブさんが必要とのこと。
ここ、まあ文字通り受け取ればヤスノブは開発者なだけあってアースガロンへの理解が深いから、ということなんだろうけど。
アースガロンにヤスノブを乗せた状態で攻撃を受けたら、自分を大切に整備してくれるヤスノブが傷つくことからアースガロンの負の感情を極大にできると考えたのかな、と思った。
そして赤目のアースガロン、かなり怖い。
カナン星は戦争で壊滅状態で、そのために他所の惑星へ侵略に来たと判明。
まあ如何なる理由であれ、侵略される側には理解を示す余地はない。
ちなみに、ハービーの声優さんは女性だが一人称はボクだったりと、中性的で地球人の枠に収まらない感じが出ていて好き。
今回のゲント隊長
非常にコメディ担当で面白でした。
これまでの完璧超人のイメージとは違って、部下の無理に十分気が付いてやれなかったり、副隊長にそこをサポートされたり。
電話でのやり取りも、どっちが上司なんだかという空気感とかトマトを渡せていなかったことで歯切れの悪い回答とか、ドラマとして最高。
くるるへ頼む場面も、くるるくん→くるるちゃん→くるる様→くるる殿とだんだん低姿勢になって、あげく土下座までするという完全に視聴者の笑いを取りに来てる。
かと思えば次の瞬間、電話に仕事モードで出て、その温度差に風邪を引きそうです。
SKaRDMOPに拾ってもらったらしく、私服+胸当てのトマト連れで乗車。
そのせいでアースガロンにシェイクされたときはトマトが乱れ飛んでました。
これ、スタッフが実際に投げたの?CG?細かいなあ。
SKaRDMOPが投げ飛ばされて、真っ先に降りてくるのが隊長、流石生粋の特殊部隊員ということか。
そしてこれ以上皆が狙われないよう、自分が囮となる。
ここの熱い感じ、こんな一面もあるんだなぁと印象に残った。
そして変身。
土煙が上がっていたとはいえ、これ、バレないんですかね?
アースガロンvsウルトラマンブレーザーは、海際ということもあり半水中戦。
水しぶきが超格好いい特撮でした。
特撮と言えば、アースガロンに追いかけられるところやアースガロンを見上げながらの変身などカメラワークも最高。見ごたえあった。
そして某少年漫画主人公さながらの体捻り。ねじれすぎ。好き。
テルアキ副隊長
先に書いた通り、メインはヤスノブさんですが、この話でも地味に光っていたのがテルアキ副隊長。
ゲント隊長がチーム運営より「俺が行く」系なこともあり、テルアキさんは面倒見の鬼とかSKaRDの保護者枠という印象が今回で強くなった。
まず、防衛隊という上下関係の厳しい組織でありながら、階級が上の隊長にしっかりダメ出し出来るのがかっこいい。
(反省する隊長も素直で好感持てる!)
トマトを届けるお使いと頼むことでゲントとヤスノブにじっくり話す機会を作るという、まさに縁の下の力持ち的な妙案。
チラ見せエミさん
これまでの話の中で、ゲント隊長が大きく抜かれているシーンによくエミさんが小さく映っている。
担当監督が変わっても共通している。
きっと偶然ではないだろう。
- エミさんをヒロインとして印象付ける
- 終盤に向けてゲント隊長とエミさんの関係性を態度で見せる
- エミさんが細かくゲント隊長を観察していた→変身者バレのフラグ
色々考えられるが、気になるポイントだったのでここで記録しておく。