ウルトラマンブレーザー第11話「エスケープ」感想
すっかりハマりまくっているブレーザー、今回も感想を残しておきます!
ぎりぎりになっちゃったしなんか書き忘れがある気もするけど、思いの丈は大体語ったかな?
歯切れの悪いゲント隊長
冒頭、前回の不審な行動をするブレーザーの振り返りから、SKaRDがブレーザー評を話す。
テルアキ副隊長=明確に作戦の妨害をした=味方とは限らない
エミ=結果として怪獣被害を抑えている=敵ではない
意外だったのが、テルアキ副隊長が予想以上に不信感を持っていたことです。
結果論とは言え怪獣を無暗に殺さず済んでいることを評価するかと思っていましたが、あくまで軍人として作戦第一、でしたね。
一方、アンリとヤスノブは作戦自体への感想。
アンリ=作戦にモヤモヤしてた=否定派
ヤスノブ=それは話題がずれる≒肯定より
アンリさんはきっとこの中で若手なだけに、ジュンくんに近い感性(悪く言えば子供っぽい)、ヤスノブさんはアースガロンに白星を上げたかったから否定しない、といった感じでしょうか。
それぞれの意見が異なっているの、いいですね!作品の主題とされる「コミュニケーション」につながる素地はバッチリという気がしています。
エミが一番気にしているのは、ブレーザーの奇行。
そういえばSKaRDの目的は、「ブレーザーより先にアースガロンで怪獣を倒して見せろ」と「ウルトラマンブレーザーを調査し敵か味方か明確にしろ」でしたね。
「まるで二つの意思が反発しているみたい」と視聴者なみの洞察力を見せる。流石は諜報部員、数少ない情報から的確に本質を暴き出してるわぁ。
ここまでゲント隊長は渋い顔をしながら聞きに徹している。
立ち位置も普段と違い、皆が囲む机の周りではなく一歩引いているのが、舞台的な見せる演出でいい!
即ち、他の隊員たちより一歩引いで、自分がブレーザーとして振舞っていた時のことを考えているということでしょう。
ここに限らず、ウルトラマンブレーザーという作品では(近年の作品に多い)言葉で全て説明するのではなく、映像で見せて場合によっては考える余地を残しているのがいいですね。好みです。
宇宙から謎の隕石が接近、当初から怪獣と想定してSKaRDにも出撃命令が下る。若干話が脱線しかけるところを強制的に止め、出撃ローテを副隊長にまかせ、作戦本部を去ろうとする。
ここまで10話見てきたゲント隊長は大体何でも「俺がやる」だったので、ちょっと違和感を感じるようになっているのが細かいなと思いました。
お仕事ものとしては、もう多くの部分がチームに共有されているのでローテ立案を副隊長に任せるのは何らおかしなことでもないんですけどね。
極めつけは、ウルトラマンに対するチームの姿勢を問われた時の「まあ、様子見だな」という回答。
歯切れが悪すぎてエミさんとは心配顔?怪しんでる?してますよ!
あとここ、地味に「宇宙生物が我々の生態系へ当たる影響は計り知れない」とテルアキ副隊長が言ってました。案外このことに直球で触れた作品ってブレーザーが初なのでは!?面白い視点でした。
宇宙からの怪獣
1話以来の宇宙○○怪獣、9話と同様隕石落下から始まる。
成層圏突入前からバンバン迎撃するも全く効果なし。
ここ、謎視点のおかげで視聴者は本体にほぼ当たってすらいないと分かるんですが、地球防衛隊側はどう見えてるんでしょうね?
レーダーとかかなあ、人工衛星から確認してるのかなあ、でもその割には「どうやって防がれたか」を全く気にしている様子がないから、やはりカメラでの状況把握は出来てなさそう。
SKaRDは第二波の効果が薄い場合を想定して、落下予測地点付近でアースガロン待機、多目的レーザーで迎撃&第三波まで時間稼ぎ。
初見時はそうかあ、としか思わなかったんですが、(多分)鳴り物入りで導入されたアースガロンが「時間稼ぎ」て。適材適所の結果ならいいんですが、だんだん期待されにくくなってる~とかだと辛いよなあ。
隕石は最悪の想定通り怪獣で、しかもレーザーを空中で身を捩るように避ける難敵!
でもここの落下の様子を見るに、実は水が苦手では?ゲバルガさん。
電磁パルスなど電気エネルギー主体の生物とみられるし。
まあ、バケツの水程度じゃあ何ともないだろうし、水に落とそうにもアースガロンなら電磁パルスで行動不能に、ブレーザーでも思い通りに水に落とすとかできなさそうなので決定打にしにくいのかも。
とにかく、攻防一体の電磁パルスや電撃攻撃が大変手ごわい。
ブレーザーのスパイラルバレードすら無効化、同じ光線主体のレインボー光輪も多分無効化されるのでしょう。
撤退を余儀なくされたけど、これどうにかなるんですかね!?
悩むゲント隊長
早々に作戦本部を一人で出てこっそりブレーザーストーンをみつめたり、待機中に思わず迷いを口にするゲント隊長。
とはいえ、作戦が始まればキッチリ切り替えて、アンリに適度にプレッシャーかけるし、未知の攻撃にも「電磁エネルギーを感知」だけで全速離脱を指示するし、システムダウンして脱出できないと分かるや対ショック姿勢を指示するし、やっぱりできる上司すぎる。
そしてシステムダウンしたアースガロンの中でゲント隊長は例のシミュレーションをする。
- 気絶しているアンリを連れて退避
- 単独で応戦
- アースガロンを再起動
システムダウンする前に上空にいること、その理由が(走るより飛行するほうが早い
のもあるだろうが)湖を越えるためであったことから、アースガロンの外が水の可能性もある。
(もっというと、視聴者はアースガロンが水に落ちたことを知っている。)
ここまで考えて、ちらっと左腕を確認してしまうゲント隊長が、なんだかんだ言いつつ手段の一つとしてブレーザーを候補に入れているのが分かる。
そしてこれに呼応するブレーザー。
「この状況じゃこれしかないか」と前回の不安を滲ませ、「今日はホント頼むぞ」というゲント隊長と、それに呼応するように光るストーン。
きっとこの時点で、ブレーザーはゲントの気持ちor人間の言語をしっかり理解できてるんですね。人間の言葉は話せなさそうだけど。
ゲバルガとの戦いは、残念ながら上手くいかず。
強固な外殻を利用した転がり攻撃にEMP、トゲを利用した噛みつき(!?)攻撃、何よりスパイラルバレードが通用しない。
このあとレインボー光輪は試さないんだけど、スパイラルバレードの無効化方法がEMPバリアによるもので、同じ光線系のレインボー光輪も無理と判断した、ということでしょうか。
ここでカラータイマーも点滅。
そして、迎え撃とうとするブレーザーの右腕を止める左腕。
きっと、ゲント隊長的には懸念していた事態が発生してしまった、という感じでしょう。
ゲバルガの転がり回避後に突如挟まる、アースガロン搭乗時の「今すぐ離脱しろ!」の映像とゲント隊長の顔に重なるブレーザーの顔。
ここから、ネットの一部では『あの時の離脱発言はブレーザーがゲントに言わせたものだった、ブレーザーはその気になればゲントを乗っ取り日本語を話せる』という感想があるようですが、私は否定派。
折角の未知とのコミュニケーションが、急にこんなに進んだら面白くないじゃん!!!(爆)
というのと、あれはブレーザーがゲントにイメージ映像で自分の考えを伝えたのではないかと考えてます。
ブレーザーは、あの時のゲント隊長と同じく、ここは離脱すべきであると考えていると。
ただ、ゲント隊長はブレーザーをアースガロンとは別物と考えているはず。少なくとも、アースガロンはEMPで一発アウトに対して、これまで複数回食らっても動けているブレーザーはEMPをそこまで恐れる必要はない。
もっと言えば、まだブレーザーの力の底も見えておらず、自分(ゲント)さえ頑張ればもっと戦えると考えているのかもしれない。
ともかく、またしてもブレーザーは奇妙な動きをすることになり、最終的には無様に離脱することになった。
あのあと林の中でブレーザーストーンをにらみつけるゲント隊長の、苛立ちを含んだ表情が素晴らしかった。
さて、次回はどうなるのか……。
考察
・宇宙○○怪獣
現状ではバザンガとゲバルガだけですが、ガラモンも宇宙から来たにもかかわらず宇宙○○とはなってません。
従来との整合性をとるためとも考えられるが、あえて深読み。つまり、宇宙から来てるにも関わらず宇宙○○となっていない怪獣は他にもいるのでは。
ずばり、タガヌラーって宇宙から来たのでは?
ティーテリウムが主食とかこれまでどうやって生きてきたのかを考えると地球上では難しそうだし。
ティーテリウム=環境にやさしく高度な技術が必要、と考えるとかなり文明が進んだことを証明する物質だと思うので、高度な文明の進歩を阻害するのが目的だったり。
また、タガヌラーのエネルギーが宇宙に向けて発射されたことも、今後につながったりするんじゃないかなぁとか想像してる。
・チルソナイトソード
次回予告や玩具CMでちゃっかりネタバレされてるチルソナイトソード。
名前からしてガラダマとの関係性が深いのは間違いないらしい。
ということで、勝手に新武器獲得までを妄想。
- ゲバルガが町をEMPで蹂躙していく中で、ガラダマ研究施設も襲われる
- (ガラモンは珍しく爆散していないのでかけらを回収&研究している)
- ここでEMP耐性があることをSKaRDが見抜く
- ガラダマを活用した作戦検討中にゲント隊長が触れることで専用ストーン生成
- いくぞブレーザー!
うん、素人っぽい直線的な展開かもしれないけど、あり得るんじゃない!?(自画自賛)
こうなると気になるのが、ニジカガチの時とは違い人間の状態でストーンを作れてしまっていること。
出来るのか!?いや、ブレーザーとの距離が近づいてきてる今のゲント隊長ならありうるのかも!?